先輩社員になったらまず読みたい。「もしドラ」のドラッカーに学ぶ7つの先輩術
この記事は約 5 分で読めます。
春から入社、ひとつ先輩になる等、社会人としてあたらしい気持ちで迎える春。
4月から後輩がふえるという貴女のために、今しっておきたい”先輩術”の基礎をマネジメントの神様ドラッカーのことばから学びましょう。
ドラッカーって誰?
ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker, ドイツ語名:ペーター・フェルディナント・ドルッカー 1909年11月19日 – 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」(management) の発明者。
2010年に大ヒットした書籍「もしもドラッカーが高校野球の女子マネージャーだったら」、通称「もしドラ」で初めて名前を聞いた方も多いのではないでしょうか。
分権型企業や目標管理から、ナレッジワーカー(知識労働者)、社内における共同体意識の必要性に至るまで、幅広い概念を我々に提供してくれている。
実はとても親日家で生涯に渡り何度か来日し、日本の文化についての本も出版。
会社として大きく成長した企業の代表者たちも、ドラッカー経営学書を参考にしています。
ユニクロをはじめ、イトーヨーカ堂、GE、P&G、などなど数え上げればきりがありません。
ドラッカー流”先輩になったら読みたい仕事哲学”8つ
多くの実践的なアドバイスを残したドラッカー。
社会にでて、先輩としてどう振る舞っていいか迷う方は、ドラッカーの言葉から先輩としての立ち振る舞いと、仕事の哲学を学んでみましょう。
7つのポイントを、ドラッカーの名言から紐解いてみます。
1.「部下の強みを活かす」のが上司の責任
上司たる者は、部下一人ひとりの強みを可能な限り生かす責任を組織に対して持っている。
部下に対しても、彼らの強みを最大限に生かす責任がある。
ドラッカーは、成果をあげるためには部下の強みを伸ばすことをあげています。
反対に、部下の弱みに注目することは上司は無責任であると非難。
2.「リーダーシップ」は仕事である
「リーダーたることの第一の要件は、リーダーシップを仕事と見ることである」(『プロフェッショナルの条件』)
リーダーシップとは、資質でもカリスマ性でもない。
意味あるリーダーシップとは、組織の使命を考え抜き、それを目に見えるかたちで確立することである。
リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。
リーダー的資質など存在しないと断言するドラッカーが、リーダーが持つべき唯一の資質として挙げるものも、この真摯さという資質である。
リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない
3.会社だけを人生にしない
会社は、自らの経営幹部に対し、会社を生活の中心に据えることを期待する。
しかし仕事オンリーの人たちは視野が狭くなる。
会社だけが人生であるために会社にしがみつく
あらゆるものに関心をもち、仕事以外にも趣味を楽しみましょう。
4.人間関係は「貢献」を重視する
人間関係の能力をもつことによって、良い人間関係がもてるわけではない。
自らの仕事や他との関係において、貢献を重視することによって、良い人間関係はもてる。
そのようにして、人間関係は生産的となる。
生産的であることが、良い人間関係の唯一の定義である
いくらコミュニケーション能力が高くても、会社や先輩・後輩に何か貢献できていないのはナンセンス。
礼儀作法よりも、貢献することが大事です。
5.成果をあげるためには「時間を記録」する
成果をあげるための第一歩は時間の記録である。
時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。
最低でも年2回ほど3、4週間記録をとるべきである。
記録を見て日々の日程を見直し、組み替えていかなければならない
計画からスタートせず、何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートすると、気づいたら自分の時間を奪われていた等の原因が見えてきます。
そうして時間の使い方を変えていくと、自分の時間を増やすことができます。
6.「意見の不一致」がない時は逆に疑う
重要なことは、意見の不一致が存在しないときには決定を行なわないことである
GMを築いたスローンは「この決定に関しては、意見が完全に一致していると了解してよろしいか」と聞き、反応がないときには「それでは問題を理解するための時間が必要と思われるので、いつものように、次回さらに検討することにしたい」と言ったという。
意見の不一致こそが成果を生むと、考えられています。
7.仕事に飽きない工夫が大切
日常化した毎日が心地よくなったときこそ、違ったことを行なうよう、自らを駆り立てよ
たいていの場合、この「燃え尽きる」とは、仕事に飽きただけのことである。
ドラッカーは、「石臼に向かいながらも、丘の上を見なければならない」という言葉を残しています。
目線は常に上を向き、現状に甘んじない姿勢が仕事をさらに面白くさせます。
いかがでしたでしょうか。仕事を一緒にする人たちとより楽しく頑張るために、行動の伴った立派な先輩として新生活を迎えたいですね。
この記事が気に入ったらいいねしよう!